生理痛がある人は、手の老化が早い
腹痛、腰痛、頭痛、イライラなど、何らかの生理痛を感じている人は、全体の80%にもなります。
生理痛の鎮痛剤が当たり前のように使われているため、生理痛があるのが当たり前と思っている人も多いです。しかし、本来、生理痛はないのが当たり前なのです。
思春期の生理痛は、まだ子宮が未発達で起こります。しかし、大人になってからの生理痛には問題があります。
大人になってからの生理痛の原因は、大きく分けて2つあります。
■ホルモンバランスの乱れ
■冷え
実は、生理痛が起こるこの2つの原因は、手の老化を進行させてしまうのです。
まずは、生理痛の原因について詳しく見ていきましょう。
1.プロスタグランジンの分泌量が多い
女性の身体の中では、生理直前から前半まで、「プロスタグランジン」というホルモンが分泌されます。 プロスタグランジンが生理時に分泌されることで、経血を身体の外にスムーズに排出してくれます。
しかし、この量が多すぎると痛みが発生し生理痛となります。プロスタグランジンには、子宮を収縮させ、子宮への血流を減少させ、子宮内の神経を痛みに敏感にさせる作用があります。この分泌量が多ければ多いほど痛みが強くなります。
さらに、プロスタグランジンには血管を収縮させる作用もあるので、腰痛やだるさ、冷えがひどくなります。
胃腸の動きにも影響を与え、吐き気や下痢の原因にもなります。実は陣痛のときの痛みもこのプロスタグランジンが原因です。
生理痛のある女性は、プロスタグランジンの量が生理痛のない女性より多い事が分かっています。
ホルモンバランスが乱れている人は、プロスタグランジンが過剰に分泌します。つまり、ホルモンバランスが乱れている女性は、生理痛が起こりやすいのです。
2.血行不良
体が冷えると、血液の循環が悪くなり、痛みの元となるプロスタグランジンが骨盤内で滞ってしまうので、痛みが強くなります。そもそも生理がはじまると、体温は生理前よりも下がるうえ、プロスタグランジンの働きで血管が収縮するので、血行が悪く、体は冷えやすい状態になります。
さらに、クーラーで体を冷やす、体を締め付ける服を着る、喫煙、身体を冷やす食べ物や飲み物、運動不足、ストレス等が加わると、痛みが増加します。
3.精神的・身体的ストレス
心身にストレスがかかる状況や生活習慣の乱れが続くと、ホルモンや自律神経のバランスが崩れ、血行を悪くさせ、痛みを強めます。また体温調節の機能なども低下させるので、冷えが起こりやすくなります。
過度の緊張、過度の飲酒、喫煙、暴飲暴食、睡眠不足、油やカフェインの摂りすぎ等が原因になります。
4.子宮の出口がせまい(思春期の生理痛)
若い女性や出産経験のない女性に多い原因です。子宮の発達が十分でない場合、子宮の出口が狭く、経血がスムーズに外に流れにくいことから痛みを感じます。思春期の生理痛の原因の多くは子宮の未発達が原因の事が多いです。
5.生理痛が酷いのは病気が原因のことも
病気が原因で生理痛が起こることもあります。
- 子宮内膜症
- 子宮筋腫
- 子宮腺筋症
- クラミジア感染症
大人の生理痛の原因1~3(冷えとホルモンバランスの乱れ)は、手の老化を促進させます。
生理痛の原因と手の老化の関係
1.ホルモンバランスの乱れが手を老化させる
女性ホルモンは肌を若々しく保ってくれます。
手の老化が急激に進行するのが、50歳前後の閉経を迎える時期です。女性ホルモンの分泌が急激に減少することで、コラーゲンの生成が減ります。すると肌の弾力は落ち、手の血管の凸凹が目立ち始め、指がゴツゴツして骨っぽくなり、指の関節が太くなってきます。
肌の水分量が減り、手はさらに乾燥し、シワが増えます。
女性ホルモンの減少は、血行不良も招きます。血流が悪くなると、新陳代謝が落ち、シミやくすみが目立つようになります。
女性ホルモンの減少で、手の老化が一気に進行するのです。
2.冷えがさらに手を老化させる
血行不良になると、手の老化が進行します。
血流が悪くなり、ある一定期間、血管に血液が流れないと、血管が退化してしまいます。
例えば、手が凍傷になると壊死するので、切断しますよね?壊死まではいかなくとも、血行不良になると、血管が退化して使われなくなり、細胞が老化してしまいます。
心臓から一番遠い手には、この冷えによる血管の退化の症状が出やすいのです。
生理痛の原因のホルモンバランスの乱れと冷えを改善する事で、手の老化を遅らせることができます。
ホルモンのバランスが正常に整っていると、痛みの物質のプロスタグランジンの過剰分泌を押さえる事が出来、生理痛が軽減されます。
また、身体の冷えを改善する事で、生理痛は改善されます。