心の病は腸の病
手の老化に悩む世代の40-50代女性にうつ病になる方が増えます。うつ病などの精神的な病気は脳の問題だと考えられ、抗うつ薬なども脳に作用するように作られています。
しかし、脳の不調は、腸が引き起こしているのです。
脳と腸は密接に関わっています。ストレスを感じると、自律神経が乱れ、腸が不活発になり便秘をしてしまう人も少なくありません。
逆に腸の細菌が、私たちのストレスまでもコントロールしているのです。これについては、『中年女性にうつ病が増える』で解説しました。
腸内の細菌は、うつ病だけでなく、その他の脳の障害にも影響を与えています。
腸の細菌が脳を変える
最近、ADHD(注意欠如、多動性障害)や自閉症と診断される子供が増えています。ADHDや自閉症など、脳に障害を持つ子供たちには、腸が弱いという傾向があります。
- ADHDの子供は大便失禁する子が3倍、便秘は67%多い。
- 自閉症の子供は、85%が便秘、92%が消化器官の不調。慢性的な便秘や下痢が3.5倍多い。
自閉症の子供の腸内には、クロストリジウム属菌という脳に毒性のある物質を作る菌が異常発生している事が分かりました。それらは全身の細胞を弱め、脳の能力を弱めます。
ADHDの子供には、GABAという化学物質が脳内に不足しています。このGABAは特定の種類の腸内細菌からつくられます。
脳の障害が腸内の細菌のバランスが崩れることで起こっているのです。
脳の障害は、生まれつきじゃない!?
ADHDや自閉症は生まれつきで遺伝子の問題だと思われていました。しかし最近の研究で、これらの病気には、遺伝子が与える影響よりも、環境が与える影響の方が大きいという事が分かりました。昨今の食事や環境の変化が、腸内の細菌を変化させ、発達過程の子供にも自閉症やADHDになる確率を高くしているのです。
つまり、腸内環境は今から変える事ができ、脳の機能を好転させ、うつ病などの心の病までも、予防や改善ができるという事です。
心の状態を安定させるために、気を付ける事とは?
注意!これが腸の細菌を殺す
以下のものが、健康な腸を脅かします。
- 精製糖
- 小麦
- 抗生物質
- ピル
- 非ステロイド性抗炎症薬(リウマチの治療薬としてよく使われる)
- 遺伝子組み換え食品
- 環境化学物質{食品添加物、BPA(つわりや更年期障害の治療薬)など}
- 農薬、塩素
腸を元気にする食事
腸内細菌を増やすには、食事の影響が57%、遺伝子による影響がほんの12%に過ぎません。今日の食事から、腸内細菌を増やすことができます。
腸内細菌を増やす食材
- 野菜、果物、きのこ、海藻(食物繊維は、腸内細菌の餌となる)
- 発酵食品(キムチ、納豆、漬物、ヨーグルト、ピクルス、コンブチャなど)
- 体によい脂肪(オリーブオイル、ココナッツオイル、亜麻仁油、えごま油、ナッツ類、アボカド、チーズ、魚、ゴマなど)
- タンパク質(卵、肉、魚、甲殻類など)
- ハーブ、香辛料
- パンや麺などの小麦→米に変える(玄米ならなおよし)
- ワイン、紅茶、コーヒー、チョコレートでポリフェノールを(ただし、摂りすぎはNG!)
心の健康も、脳の健康も、腸が握っています。ストレスになっている上司や会社を変えることはすぐにはできません。しかし、腸内環境を整える食事に変えることは今日からできます。
今のあなたは、今までのあなたが選択した食事や環境でできています。
これからのあなたは、今日のあなたの選択で作られます。
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