ササクレは、健康のバロメーター
ササクレが出来ても「このくらい大したことない」と思われがちですが、ササクレは実は皮膚疾患の一種なのです。
ササクレが悪化すると化膿や壊死することもあります。また、ササクレは、身体のいろんな不調を示すサインです。
ササクレを放ったらかしにせず、自分の体が出すサインに気づいて、ちゃんとケアをしていきましょう。
ササクレは年齢が若くてもできます。どんな人でも注意が必要
ササクレができた時に、じーっと見てみて下さい。指の皮が縦にさけていますよね?ササクレは、爪と指の境界になっている皮膚の線維が剥けてしまった状態です。
爪の周りの皮膚は繊維が縦方向に並んでおり、簡単に裂けたり剥けたりしやすくなっているのです。
その為、どんな方でもササクレは起こりやすいのです。
簡単に出来やすいからこそ、自分の体調や体の変化にいち早く気付くことができる『箇所』です。
ササクレができる原因
① 乾燥
ささくれは乾燥が原因でできることがあります。
水仕事や手洗いで、手肌の表面の油分や水分が奪われ、乾燥しやすいです。手が乾燥すると、皮膚がカサカサになって繊維が裂けてしまいます。
② 除光液
除光液には油分を取り除く働きがあるため、ネイルをオフするのと一緒に爪や皮膚の油分も奪ってしまい、乾燥を招きます。ネイルチェンジの回数が多い女性ほど、爪や皮膚が乾燥してささくれが起きやすくなります。
除光液を使う時の注意点:
- 必要以上の量を使わない
- 皮膚になるべくつかないように使う
- 使った後はしっかり保湿する
③ 爪の甘皮処理
爪の甘皮をキレイにすると、爪や指が美しく見えます。しかし、それが逆に乾燥を招き、ササクレの原因になっている場合もあります。
甘皮とは、爪が生えている根元の部分の薄い皮で、爪を保護する働きがあります。細菌や異物が爪と皮膚の隙間に入り込むのを阻止しています。この甘皮を必要以上に処理してしまうと、爪や指の皮膚にダメージが加わってササクレができやすくなってしまうのです。
爪の甘皮を処理した後は爪や皮膚が傷みやすい状態になっているので、必ず保湿が必要です。
このように、外部からの刺激や乾燥でできるササクレをご紹介しました。
実は、これだけでなく、体の内側に問題があって、体調不良の予兆として、症状が現れている事もあります。そして、肌の乾燥自体も、外からではなく体の内側に原因がある事もあります。
そういった体の内側にある原因は、こちらです。
④ 栄養不足
皮膚に必要な栄養素が不足するのも、ささくれができやすくなる原因の一つ。
爪や皮膚の主な成分であるたんぱく質やビタミン、ミネラルが不足すると肌のうるおいが維持できず、新陳代謝がスムーズにできなくなります。ササクレが出来ている人は、食生活が偏っていないか振り返ってみてください。
皮膚は多くの栄養素が組み合わさって、初めて健康な状態を維持できます。どれか一つの栄養素を摂ればいいというものではなく、食事はバランスよく食べましょう。
⑤ 免疫力低下
ササクレができるということは体調が万全な状態ではないことを意味しています。
風邪を引いたり病気になりかけている兆候かもしれませんし、身体に疲労が溜まっているというサインなのかもしれません。胃腸が弱って、栄養を上手く吸収できないのかもしれません。
ササクレができている時は、十分な栄養と睡眠で免疫力をアップさせる必要があるかもしれません。
⑥ 睡眠不足
「睡眠不足とササクレ?関係あるの?」と思われる方も多いと思います。
「睡眠不足はお肌に悪い」というのは皆さんご存知ですよね?ササクレはできやすいからこそ、お肌の状態が悪いとすぐに反応として現れるのです。
質の良い睡眠と十分な睡眠時間が確保できないと、胃腸に悪影響があり、体の免疫力が落ちます。胃腸が弱くなると、食事を摂っても、栄養が吸収されなくなり、さらに体は弱ってしまいます。体力だけでなく、皮膚も十分な栄養が行き渡らず、乾燥したりくすんでくるのです。
指の皮膚も不健康な状態になるので、皮膚の繊維が避けて、ササクレができやすくなります。
⑦ 血行不良
どんなによい栄養素を摂ったとしても、それを体中に運んでくれる血液の流れが悪いと、十分な栄養が行き渡りません。
血行不良になると、指先まで必要な栄養や酸素が運ばれず皮膚の新陳代謝がスムーズに行かなくなります。
そして、指先の皮膚が弱り乾燥するので、ササクレができやすくなってしまうのです。